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コラム

2025年秋彼岸の期間と過ごし方

2025/09/19

秋のお彼岸に寄せて

~「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが~

今年の夏は例年にも増して厳しい暑さが続きましたが、ようやく朝夕に秋の気配が感じられるようになってまいりました。「暑さ寒さも彼岸まで」と昔から言われるように、秋のお彼岸は季節の節目。自然の移ろいを感じながら、先祖に思いを馳せる大切な時期です。

今回は、秋の彼岸についての基礎知識や、過ごし方・心がけについてご紹介します。

彼岸の基礎知識

「彼岸(ひがん)」とは、春分・秋分の日を中日(ちゅうにち)として、その前後3日間、あわせて7日間を指します。2025年の秋分の日は9月23日(火・祝)で、今年の秋の彼岸は9月20日(金)から26日(金)までとなります。

「彼岸」とは本来、仏教用語で「彼の岸(あちらのきし)=悟りの世界」を意味し、この世=「此岸(しがん)」から、心をととのえ、悟りの世界に近づくための修行期間ともされています。

また、この時期は太陽が真東から昇り、真西に沈むことから、此岸と彼岸が最も通じやすいと考えられています。ご先祖様や故人の魂が、この時期に私たちの世界に戻ってくるともいわれており、日本独自の風習として、先祖供養と結びつき、古くからお墓参りや仏壇へのお供えをする習慣が根づいています。

彼岸には一体なにをする?

お彼岸の時期には、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えるために、お墓参りや仏壇のお掃除・お供えを行うのが一般的です。

特別なことをする必要はありませんが、静かに手を合わせ、日々の暮らしの中で支えられていることへの感謝の気持ちを伝えることが大切です。また、最近では家族や親戚が集まり、食事を共にするなど、故人を偲ぶ時間を持つ方も増えています。

お墓参りのしかた

お墓参りは、気持ちをこめて行うことが何より大切ですが、基本的な流れをご紹介します。

  1. お墓の掃除:草取りや落ち葉掃き、墓石を布で拭くなどして、お墓を清めましょう。
  2. お供え物:水を替えて新しいお花を飾り、故人の好きだった食べ物やお菓子、飲み物をお供えします。
  3. 線香とお参り:お線香をあげ、静かに手を合わせて故人やご先祖様に感謝を伝えます。

お供えした食べ物や飲み物は、カラスなどの動物に荒らされないよう、持ち帰りましょう。

掃除の際には、周囲の方のお墓にも気を配ると、地域のつながりを感じられる良い機会にもなります。

お仏壇にもお供え

ご自宅に仏壇がある方は、彼岸の期間中に仏壇をきれいに掃除し、お花や季節の果物、和菓子などをお供えしましょう。代表的なのが「おはぎ」です。秋は収穫の季節ということもあり、五穀豊穣を感謝する意味も込められています。

また、ろうそくや線香を灯し、ご先祖様へ手を合わせる時間を持つことで、心も自然と落ち着いていくものです。

お彼岸にはお参りする心がけ

彼岸のお参りは「義務」ではなく、「感謝」の気持ちを形にするものです。
遠方でお墓に行けない方も、仏壇に手を合わせたり、ご先祖様を思い出して静かに祈る時間をつくるだけでも立派な供養になります。

忙しい日々の中で、少し立ち止まり、自分の命がいまここにあることに感謝する——お彼岸はそんな「心の区切り」の時間です。

いかがでしたでしょうか。この記事が、お彼岸について考えるきっかけとなれば幸いです。

今年の秋のお彼岸、ご家族でゆったりとした時間を持ちながら、心あたたまる供養のひとときをお過ごしください。

ご不明な点や、仏壇のお手入れ・お供えのご相談がありましたら、お気軽に「仏壇のシメノ」までお問合せください。

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